東南アジアを代表する短編映画祭「SeaShorts Film Festival 2025」(10月15日~19日)がマレーシア・クアラルンプールで開催され、本学学生による短編映画『HalfWay Line』が学生ショーケースプログラム “Heatseeker Japan” で上映されました。(関連記事はこちら)
本学からは本作の脚本を務めた鈴木貴也さん(日本映画大学11期 2025年卒)が参加。鈴木さんによる現地レポートを以下に掲載いたします。
SeaShorts Film Festival 2025 参加レポート(鈴木貴也)
10月15日から19日まで、マレーシア・クアラルンプールで「SeaShorts Film Festival 2025」が開催され、学生ショーケースプログラム “Heatseeker Japan” に名古屋学芸大学、東北芸術工科大学の学生たちとともに国際交流基金クアラルンプール日本文化センターの招へいにより参加しました。
私のプログラム以外にも映画祭全体を通して参加し、インドネシア、シンガポール、マレーシアなどの東南アジア各国や中国、インドなどの監督たちが手がけた多様な作品に数多く触れることができました。
17日には、ららぽーと・ブキッ・ビンタン・シティセンターに併設された映画館で “Heatseeker Japan” が行われ、「Halfway Line」(監督:本多俊介/脚本:鈴木貴也)がスクリーンにかかりました。上映後のQ&Aでは観客の方々からさまざまな意見や感想をいただき、とても貴重な時間となりました。
その後の懇親会では、映画祭関係者や学生ボランティア、各国の監督たちと交流し、お互いの作品について意見を交わすなど、大変有意義な時間を過ごしました。
今回の参加を通して、どの作品からも強い熱量と魅力を感じ、大きな刺激を受けました。マレーシアで出会った映画人たちに負けないよう、私自身も同じ情熱で作品づくりに取り組んでいきたいと思います。そして、またいつの日か、映画祭で再会できることを願っています。
帰国の際、「ぜひ来年も応募してください」と声をかけていただき、応募しますと言って帰ってきたので、日本映画大学の学生たちにもぜひ毎年挑戦してほしいと感じました。(字幕をつけるだけでも見てもらえるそうです。)
余談ですが、マレーシアの映画館では、現地映画にマレー語・中国語など2〜3言語の字幕が同時に表示され、画面の3分の1ほどが字幕で埋まることもありました。また、不適切なセリフは映画館スタッフによってリアルタイムで伏せられるという点にも驚かされました。さらに、館内の冷房は真冬のように強いため、マレーシアの映画館に行く際は厚手の上着を持っていくことをおすすめします。
最後に、日韓合同制作から始まり、マレーシアで上映という形で国際交流につながったことをとても嬉しく思います。この貴重な経験を糧に、これからも作品づくりに励んでいきたいです。
鈴木貴也
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