• TOP
  • ニュース
  • 石坂健治学部長がイギリスのドキュメンタリー映画祭で講演【土本典昭監督回顧展】

ニュース

石坂健治学部長がイギリスのドキュメンタリー映画祭で講演【土本典昭監督回顧展】

9月7~13日、英国ロンドンにて「オープンシティ・ドキュメンタリー映画祭」が開催されます。

2022年の特集は「水俣」シリーズで知られる土本典昭監督の大回顧展。生前の土本監督との共著『ドキュメンタリーの海へ』(現代書館)などで親交のあった石坂健治学部長がゲストとして招かれ、シンポジウムやレクチャーで土本作品について語ります。

【特集詳細】Open City Documentary Festival
 https://opencitylondon.com/events/tsuchimoto-noriaki-film-is-a-work-of-living-beings/

土本典昭:映画は生きものの仕事である(公式サイトから趣旨抜粋)

土本典昭(1928-2008)の作品は、戦後日本のドキュメンタリー映画史の中心的な位置を占めている。

水俣病をめぐる闘争と患者への献身的な支援で知られる土本の作品は、豊かで独創的であり、その献身と倫理的立場が際立っている。

今回の回顧展では、近代化が進む日本や変化するアジアを描いた1960年代の土本監督の初期作品や、1971年から1975年にかけて水俣病の患者と共同で制作した主要3部作、そして水俣病をテーマにしたいくつかの作品を上映する。

オープンシティ・ドキュメンタリー映画祭の企画による同プログラムは、9月中、ロンドン市内の様々な会場(ICA、Birkbeck Cinema、Close-Up Cinema)で映画祭の日程に合わせて集中的に上映される。

石坂健治学部長のメッセージ抜粋
「土本典昭―あるパルチザンのスケッチ」

このたび、ロンドンでの土本典昭監督の回顧展に参加する機会をいただき、大変うれしく思っています。

私は、日本で唯一の映画制作・研究の専門大学である日本映画大学(JIMI)で教鞭をとり、また東京国際映画祭(TIFF)のアジア部門のプログラミングも担当しています。研究面では、長年、日本ドキュメンタリー映画史を専門としており、小川紳介監督や原一男監督に関する著書やエッセイを執筆しています。

土本監督との関係は特別なものでした。2008年に79歳で亡くなるまでの最後の10年間、土本さんは32歳年下の私を自宅に迎え入れ、何度も会っては、映画と人生について詳細に語ってくださり、それは『ドキュメンタリーの海へ―記録映画作家・土本典昭との対話』(現代書館)という本に結実しました。

ロンドンの観客の皆様には、共著者として、土本さんの遺作となったこの本について、じっくりとお話しできればと思っています。

前のページへ戻る