横田和子准教授が代表を務める研究「国際共修授業における社会情動的スキルに資する学習プログラムの開発*」の一環として3月8日(土)、ドキュメンタリー映画『私は憎まない』上映とトーク「イスラエルとパレスチナ 二つの国の架け橋として生きる、とは」を本学でおこないます。
*科研費 21K00641
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-21K00641/
本企画の目的
暴力と憎悪の連鎖が続き、「対話」が生やさしいものではないことを痛感する日々に、本作の上映とその後のトークを通し、それぞれが感じることを少しづつでもシェアできたらと思います。
本作の主人公はガザ地区出身のお医者さんですが、ゲストの今在家祐子さんは日本生まれのダンサーであり、平和活動の専門家ではありません。ただ、ダンスが好きで、踊る場所を求めて、好きなことを突き詰めていたら、気がついたら難民支援やトラウマを負った兵士のケアをしていた、という方です。
好きなことをとことん追求することに関心がある方、好きなことがまだ見つからない方、色々な方に、ぜひ参加いただきたいと思います。
企画概要
【日 時】 2025年3月8日(土) 13:00 - 16:00 (開場12:30)
【会 場】 日本映画大学 新百合ヶ丘校舎4階 大教室/神奈川県川崎市麻生区万福寺1-16-30
【申し込み】 下記申込みフォームよりお願いいたします。※参加費無料(限定80名) ※要事前申し込み https://docs.google.com/forms/d/1jnEWiOfAfmEgUHhk2bL0X7-WSRtVCo5iJqSZXH2AS9E/viewform?edit_requested=true&pli=1
【お問合わせ】 yokota@eiga.ac.jp (横田)
3/8同日に開催する「高校生のための映画上映会」とお間違えのないようご注意ください。
「高校生のための映画上映会」は白山キャンパスにて実施いたします。詳細はこちらをご確認ください。

上映作品とゲストについて
■ 『私は憎まない』(タル・バルダ監督/2024年製作/92分/カナダ・フランス合作)
ガザ地区の貧困地域、ジャバリア難民キャンプ出身の医師で、パレスチナ人としてイスラエルの病院で働く初の医師となったイゼルディン・アブラエーシュ博士は産婦人科でイスラエル人とパレスチナ人両方の赤ちゃんの誕生に携わってきた。
「ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒の赤ちゃんの違いは?みんな同じく生まれたての赤ちゃんだ」「すべての人の平等、正義、自由の上に共存は可能である」と、自らの医療で体現してきた。彼は、ガザからイスラエルの病院に通いながら、病院で命が平等なように、外の世界でも同じく人々は平等であるべきだと、分断に医療で橋を架けようとする。
しかし、両者の共存を誰よりも望んできた彼の赦しと和解の精神が、究極の試練にさらされる。
■ ゲスト:今在家祐子(いまざいけ・ゆうこ)さん
劇団四季などを経て、ダンサーとしてイスラエルに11年間滞在。
パレスチナ女性の支援活動やトラウマを負った兵士のセラピーなどに従事した経験を持つ。