ドラマ作品について
脚本は全学生から募集
ドラマの脚本は、演出コースのみならず全学生から募集をかけ、3月に創作系教員による選考が行われました。2019年度は23本の応募があり、そのうち4本が一次選考を通過。4月に学生による投票で『バクーシャ!』と『ぬぐえない血』の2本が選ばれ、希望の作品で班が編成されました。
プロの現場と同様のプロセスを踏む
4月下旬にオールスタッフが合流し、キャスティングやロケハンといった準備を始めるとともに、5~6月を通して脚本直しを進め、7月1日にクランクイン。梅雨の抜けきれぬ時期の撮影では天気との戦いとなりました。
そして丸一月かけた7月末にクランクアップし、8月から編集をはじめとしたポストプロダクションに入りました。9月中旬のオールラッシュを経て、整音、グレーディング、ダビングを行い、10月下旬の0号試写とプロの現場と同様のプロセスを踏んできました。
ドキュメンタリー作品について
企画が選ばれた経緯
ドキュメンタリーの企画は、3年次後期の授業から始まりました。これは「企画ワークショップ」を重ねて、学生が立案した企画書を検証しながら、その独自性、先見性、実現性を探っていくものです。2019年度の企画は、実証的な情報収集、登場人物の検証、そして撮影編集の課題を通して、最終的に2作品の制作が決まりました。
完成までのプロセス
まず3月上旬に企画趣旨を共有できるスタッフによって制作班を編成。4月にかけて班別に撮影設計・スケジュール策定・取材調査に取り組みました。撮影はその後7月まで行われ、随時データ整理や文字起こしをしつつ、構成案を策定した7月下旬に第一次編集を実施。各作品の再構成を経て、8月に二次編集と追加撮影を行い、9月に最終編集を終えました。ゼミ内講評を受けて編集直しをした後の年末にかけては、各映画祭に出品する作業や、上映用資料の作成を手がけてきました。
劇場公開に向けて
作品を観客に届けるプロセスを学ぶ
11月の学内合評会後は作品展開とパブリシティを学びます。劇場や配給会社の方々からお話をうかがうなどして、作品を観客に届けるプロセスを体験的に学習します。作品のあらすじやイントロダクションといったテキストやポスターのデザインを考え、予告編を完成・公開し、FacebookなどSNSでの宣伝活動を行います。そして2月の劇場公開の日を迎えるのです。