
孤独を埋めるため、元ホストの彼と同棲し、男と体の関係を持つことで生計を立てている理華。ある日、彼女はマッチングアプリを介して幼馴染の保義と3年ぶりに再会する。変わってしまった理華とは対照的に、順風満帆な大学生活を送る保義。不器用な保義は、理華の抱える本当の苦しみに気づくことはできないまま、なんとか彼女を今の生活から救おうと試みるが…。
主人公・理華を演じたのは、映画『恋は光』『本心』『女神降臨』などに出演し今後も待機作品が続々と控えている宮下咲。真っ直ぐに理華を想う保義を演じたのは「第12回FINEBOYS専属モデルオーディションでグランプリ&太田プロ賞」を受賞した鈴木志遠。脚本は脚本コースの石郷悠仁。監督は演出コースの陳己男。同年代の若者が抱える生きづらさ、葛藤やすれ違いをどう描くか。主人公はひとり生きていくためにどんな選択をするのか。今だからこそ描けるものがあると信じ、スタッフ一同が向き合い続けた作品。自己と他者の変化に葛藤し、もがく私たち自身の物語。

親を亡くし、男と寝ることを繰り返すことで生計を立てている理華は今日もマッチングアプリで男を漁っている。そんな中、幼馴染の保義から一件の「いいね」が。理華は戸惑いながらも画面をスワイプする。3年ぶりの再会に二人の間には緊張が走る。
ホテルに入った理華は覚悟を決め、いつも通り保義の服に手をかける。けれど保義はその手を払いのけ、理華を抱きしめるだけだった。帰り道、保義は理華を呼び止める。「暇なら、また会ってよ」。「金…出せばね」と笑う理華。順風満帆な大学生活を過ごしている保義は、そんな理華を理解することができない。保義は3年前に伝えることができなかった言葉を胸に、どこまも現実と向きあうことから逃げようとしているかのように見える理華にありったけの想いを伝えるが…。変わってしまった理華とまっすぐ向き合う保義、2人の関係は。

宮下咲
鈴木志遠
清水巧陽
永井宗冴
趙芷若
尾関伸次
監督:陳己男
脚本:石郷悠仁
音楽:藤丸哲司
プロデューサー:秋岡大智
撮影:加藤純輝
照明:王松琳
録音:木村響彦
編集:坂根美涼
チーフ助監督:栁田恵里
記録:中葉優斗
演出部:小宮優雅、李俊輝、齋木颯太、牟泽楷、李坤陽
撮影チーフ:張意琛
セカンド:曹健瀟
サード:劉浩瀚
照明チーフ:楊淦欽
グリップ:兪旭東
録音チーフ:飯村凪々海
セカンド:柳隽迵
編集チーフ:本間つぐみ
編集助手:阿部大志、大塚笑唯、李雨澤、呂思慧
制作部:吉原匠汰朗、聶先瑜
車両:藤崎仁志
グレーディング:(株)IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 山下哲司
スチール:曽根大樹
メイキング:熊澤恋凪
協力:株式会社アミューズ、株式会社アルファセレクション、株式会社太田プロダクション、株式会社ライジングプロダクション、株式会社日映装飾美術、高津装飾美術株式会社、バルクレンタカーアンドセールス株式会社、おにぎらずのお店、国際ロータリー第2590地区川崎高津ロータリークラブ 鈴木健司、株式会社アドバンテージ、株式会社アンティローザ、株式会社ハマロケ、中区中土木事務所、有限会社ニシキ商事、蜂花苑やどろぎ荘ミロクキャンプ場、HOTEL Dispa Resort、HOTEL LOVE FAIRY、小林洋平、池田健悟、伊藤暖華、上野広稀、湯浅心、小西愛由美、米谷陸、中村怜
<作品宣伝チーム>
配給宣伝企画書:李俊輝、齋木颯太
プレス資料原稿:栁田恵里、吉原匠汰朗
メインビジュアル:阿部大志、牟泽楷、小宮優雅、陳己男、李坤陽
予告篇:中葉優斗、呂思慧、加藤純輝、曹健瀟、李雨澤、木村響彦、柳隽迵
SNS:王松琳、本間つぐみ、楊淦欽、劉浩瀚、張意琛、李坤陽、飯村凪々海、大塚笑唯、兪旭東
上映会:聶先瑜、李俊輝、栁田恵里、秋岡大智

人は人生の未練を追いたがる。これが本作の脚本を読んだ時の私の一番素直な感想でした。理華と保義、大人になっても心はまだ幼いまま。3年振りに再会した二人には切っても切れない絆があり、また過去に対する未練もある。この映画を観たお客さんに、自分の未練を思い出してもらいたいというのが私の目標でした。
〈未練〉という言葉が、この卒業制作にとっても非常に相応しい言葉であると思いました。4年間の集大成として、初めてこの規模の作品をほぼ学生のみで完成させるために、すべてを注がなければなりませんでした。けれど、完成した後になって「もっとこうすればよかった…」という考える自分がいました。でも今は、それはそれでいいと思いました。未練があるから、まだ改善できる余地があるから、成長の伸び代がまだまだある。また次への原動力にもなる。
私は今回の卒業制作で色々な事を経験しました。人間関係だったり、言葉の壁だったり、演出の問題だったり。でも作り上げたこの作品は今の自分の全力、できる全部なので、この経験を胸にまだ進み続けたいと思います。未練を背負って、卒業後の未来へ進みます。
監督:陳己男