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第19回「ソウル国際環境映画祭」韓国環境映画部門で第7期卒業制作映画『大鹿村から吹くパラム』が最高賞を受賞

第19回「ソウル国際環境映画祭」の韓国環境映画部門におきまして、キムミョンユンさんが本学7期卒業制作として監督した映画『大鹿村から吹くパラム』が最高賞の大賞を受賞しました。

同映画祭は2004年に始まり、毎年6月5日「世界環境デー」に合わせて開催されています。 2009年からは世界の環境映画祭のネットワークである「グリーンフィルムネットワーク」に所属。映画を通じて地球と人類の共存に対する考えを分かち合う活動を続けています。

第19回ソウル国際環境映画祭【韓国環境映画部門】

【大 賞】 『大鹿村から吹くパラム』 キム ミョンユン(日本映画大学7期)


【選 評】
『大鹿村から吹くパラム』は、空間、人物、出来事などが環境映画という基準によく合い、普遍的な共感を得ることができる作品だという点で審査委員の支持を受けた。

この映画には優しいエネルギーがある。それは、大鹿村という小さな町でコミュニティをなして生きていく人々の表情と会話、日常、そして多様なアイデンティティを持つ人々が互いにつながり、地と木を崇めながら一つになる姿の中に流れている。

開発という名のもとに押し寄せる外部の破壊者をも尊重し、説得する姿は、彼らの優しい生活の延長線上にあるように感じられる。

その優しさの源は、自分と世界に有機的な関係を結ぶエコロジカルな世界観にあるはずだ。

開発から自然を守るための戦いは、環境映画祭ではおそらく陳腐な語り口になってしまうかもしれないが、この映画独特の優しさは、ステレオタイプを越えて、大鹿の人々の物語を愛おしいものとして私たちに届けてくれる。

これは、作者が相当な時間をかけて人間関係を構築してきた結果だろう。しかも、この作品は韓国人監督が日本に留学していたときの卒業制作だというから驚きだ。

このデビュー作が持つ深い情感と優れた資質を評価し、今後の活躍を祈りたい。(NAM Taeje)

*受賞作一覧はこちら(韓国語/英語)

キム監督受賞コメント

こんにちは。『大鹿村から吹くパラム』監督のキム・ミョンユンです。

この度はソウル国際環境映画祭で大賞をいただいことに、心から感謝を申しあげます。
この喜びを、大鹿村の住民の皆様と分かち合いたいと思っています。

映画祭では観客の皆様と直接お目にかかってたくさんの話を交わすことができ、昨年、コロナ禍によって韓国の観客の皆様とお目にかかることができなかった無念さを、晴らすことができました。

今回の映画祭を通じて、私が今後進むべき方向について、また今回の、足りないところがまだまだ多いこの作品をどのように昇華させていくか、大変頭を悩ませました。

この未熟な作品を、信じてくれた観客の皆様、また審査委員の皆様に、改めて心から感謝いたします。
また違う季節に、また違う風に吹かれながら、ごあいさつしたいです。

ありがとうございました。

その他受賞歴(抜粋)

・東京ドキュメンタリー映画祭2021 長編部門コンペティション 準グランプリ/観客賞
 https://tdff-neoneo.com/news/#news2675

・第39回 青い翼大賞(撮影技術)
 http://mpte.jp/outline/kennsyou/aoitsubasa.html

・第9回 木暮人国際映画祭2021 Online 特別賞
 https://www.kogurebito.jp/filmfestival2021


・第32回 東京学生映画祭 東学祭コンペティション部門 グランプリ
 https://tougakusai.jp/32nd/program/oshikawindsofchange/

「大鹿村から吹くパラム」制作 映画監督金明允さんインタビュー【第一弾】/ ガクセイ基地
 https://gakusei-kichi.com/?p=56275

予告編『大鹿村から吹くパラム』
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