1月26日、ウォルト・ディズニー・ジャパンのプロデューサーであるOB山本晃久さんが特別授業を行いました。
これは、学生たちが将来の仕事や進路に向き合いやすくなるよう実施されているキャリアサポートの授業の一環としてお招きしたもの。
この日は「プロデューサー極私的概説」と題し、山本晃久さん自らの経験をもとに、仕事の全体像や、日本映画学校を卒業してからの経歴とエピソードを語っていただきました。
そして、ストーリーテラーとして次世代に向けたメッセージを学生たちにお話ししていただきました。
学生たちは幅広い視点と知見そして勇気を得ることができ「映画の未来を考えるきっかけになった」「大好きな映画のプロデューサーが先輩だったことを知って誇りに思った」などの感想がありました。
プロフィール紹介
■ 山本晃久氏(やまもと・てるひさ)
1981年生まれ、兵庫県出身。日本映画学校15期映画演出コース2003年卒業。
東宝映像美術、東宝スタジオサービスを経て、C&Iエンタテインメントに入社。現在はウォルト・ディズニー・ジャパン所属。
2023年に映像プロダクション(株)キアロスクロを立ち上げた。
<おもなプロデュース作品>テレビ東京『山田孝之のカンヌ映画祭』、映画『寝ても覚めても』、映画『スパイの妻(劇場版)』、映画『ドライブ・マイ・カー』、Netflix『全裸監督シーズン2』、Disney+の「スター」『ガンニバル』、『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』ほか
【Disney+公式サイト】
https://www.disneyplus.com/
映画プロデューサーの魅力と挑戦
もっと面白い映画を観たいし、自分で作りたいと思っています。
映画を観ることや制作することは、喜びに満ちています。
プロデューサーになると、自分の思い描いた監督の映画を制作することができます。
そして映画制作には多くの仲間や協力者が必要なので、新しい人たちと出会い、彼らを知ることもまた喜びの一つです。
しかし、どんな作品でも、何かしらの危機は必ず発生するものです。しかし、プロデューサーはそのような危機に立ち向かい、乗り越えていく役割があります。
映画制作の巨匠ロジャーコーマンに(第94回アカデミー賞で)お会いした時に、「映画は準備が全てだ」と話されました。
そして自分でやれることは自分でやるのです。
山本晃久さんが学生におすすめする映画
これらの映画を是非ご覧になって、楽しんで、新しい視点を得てください。
『羊たちの沈黙』 (1991年 監督/ジョナサン・デミ)
『リオ・ブラボー』 (1959年 監督/ハワード・ホークス)
『浮草』 (1959年 監督/小津安二郎)
『晩菊』 (1954年 監督/成瀬巳喜男)
『映画に愛をこめて アメリカの夜』 (1974年 監督/フランソワ・トリュフォー)
『牯嶺街少年殺人事件』 ( 1991年 監督/エドワード・ヤン)
『エレファント・マン』 ( 2020年 監督/デビッド・リンチ)
『フェイブルマンズ』 ( 2023年 監督/スティーブン・スピルバーグ)
『都会のアリス』 (2021年 監督/ビム・ベンダース)
『CURE』 (1997年 監督/黒沢清)