撮影照明コース

照明やフレーミング、キャメラワークなど
映像表現技術を身につける

イメージの視覚化や視覚的に印象を操る方法を探求します。
シナリオを理解し、的確なフレーミングやキャメラワークおよび光で表現する技術を身につけます。

撮影照明コース

コース紹介

学びのポイント

POINT 1

シナリオや演出を具体である映像にするための知識と、撮影・照明技術をデジタルシネマで学びます。

POINT 2

演技・演出と撮影の関係性、さらに他パートと連携する重要性を理解し、コミュニケーション能力を高めるため技術系コースと合同で作品を制作します。

POINT 3

卒業制作の撮影技術は、日本映画テレビ技術協会による学生作品対象の技術賞「青い翼大賞」(撮影・照明技術)や、日本ポストプロダクション協会主催「JPPA AWARDS」映像技術部門で入賞し評価されています。

学びの流れ

2年次前期

撮影・照明の基礎知識を身につける「撮影照明基礎演習」

撮影・照明についての基礎知識(露出・照明⽐・⾊温度の特性やフレーム感覚)を、実際の機材を使ってワークショップ形式で学びます。また、録⾳、編集コースと合同で短編作品を制作することで技術パートの連携を理解します。


2年次後期

デジタルシネマ技術の特性を理解する「撮影照明専門演習」

短編映画の制作をとおして、デジタルシネマ技術への理解と、撮影現場のスムーズな運営について学び、撮影照明技術を高めます。


3年次前期

撮影と照明についての理解を深め、実践的なスキルを身につける「技術合同演習」

これまで修得してきた基礎知識を応用して、より実践的な機材の扱いと撮影照明技術を修得します。録音、編集コースと合同で短編作品を制作することで技術パートの連携を深めるとともに、プロの演出家とどう相対して作品と向き合うかを学びます。


3年次後期

15分の短編映画を作る「合同制作」

演出、身体表現・俳優、録音、編集コースと合同で15分の短編映画制作を行います。多くのスタッフ、パートと協力して作品を作ることで、コミュニケーション能力と多角的視点を身につけます。また、CM制作などを行い、卒業制作に向けて撮影照明の技術を高めます。


4年次

4年間の集大成「卒業制作」〈ドラマ〉

これまで修得したあらゆる知識と技術を総動員して、一般公開できるレベルの作品を制作します。出来上がった作品の上映まで自分たちの手で行うことで、映画をどのように観客に届けるのか、「見せる」ためのプロセスを体験的に理解し、映画の広がりについて学びます。(卒業制作上映会公式HPはこちら


メッセージ

さのてつろう

想像を具体にするために技術があり技術だけあっても何の意味もない
単に技術の提供者なら必要ない!

さのてつろうSano Tetsuro教授/キャメラマン

映画キャメラのファインダーを覗く者は最初の観客でもある。そこで必死に考えることは「観客にこの画で本当に伝わるのか?覗いているお前自身が面白いと思うか?映画の画になっているか?」伝わらなければ意味がない面白くなければ意味がない。想像を具体にするために「光・色・コントラスト・アングル・サイズ・ほか」をコントロールし自分の持つ「技術と知識と映像センス」を最大限に絞り出して「シナリオ・演出・芝居」にリンクさせ映像に転化する。それが大きなスクリーンに映し出され観客が一喜一憂する。こんな面白いことはない。