マネジメントコース

映画の始まりである〈企画開発〉を行う企画プロデュースと、
完成した作品価値の最大化を生み出す映画ビジネスの全体像を学ぶ

映画の始まりである〈企画開発〉を⾏う企画プロデュースと、完成作品を配給宣伝を経て劇場で公開し、さらには配信など全ての利⽤によって作品価値の最⼤化を⽣み出す映画ビジネス。これら映画のマネジメントを学ぶことで、これからの映画界の持続的発展と次世代の映画と映画⼈を⽣み出す原動⼒を⾝につけます。

マネジメントコース

コース紹介

学びのポイント

POINT 1

映画をゼロから開発して制作決定から完成にまで導く映画プロデュースを学びます。

POINT 2

映画マネジメント各部門(企画・プロデュース・配給・宣伝・興行・配信等)で新時代に求められる専門的知見を修得します。

POINT 3

映画ビジネスに必須の資金調達から回収・利益配分までの工程を理解し、DX化が進む制作アプリを活用します。

POINT 4

映画の制作から公開まで全工程を把握して全体と部分のマネジメントを務めます。

学びの流れ

2年次前期

映画の工程全体を把握した上で企画開発を学び、上映会の準備を行う
「マネジメント基礎演習Ⅰ」

映画のすべてを知るために制作と公開の工程(ワークフロー)を流れを追って学びます。映画の始まりである企画の⽴て方を学び、実際に企画書を作り、映画制作に活⽤されている最先端のDXアプリを学習します。2年後期の演習で⾏う上映会の準備を始めます。


2年次後期

映画ビジネスの知識を深め、短編映画の制作実習を行う
「マネジメント基礎演習Ⅱ」

第三者と協働して上映会を企画・運営します。⽇々変化進歩する最先端の映画ビジネスを具体的に学び、作品の公開計画を⽴てられるようにします。映画の流れの中心にある「映画制作」を⾝をもって体験し理解することで、映画⼈としての⽴脚点を固めます。


3年次前期

映画の制作と公開のワークフローを深く理解し実践的に活⽤できるようにする
「マネジメント専門演習Ⅰ」

実際の作品を基に制作ワークフローをさらに深く理解し、実践的に活⽤できるようにします。制作とは別の現場である映画祭と劇場について実地で学びます。映画ビジネスに必須の資⾦調達から回収・利益配分までの工程、制作経理・製作費の管理について学びます。


3年次後期

〇 15分の短編映画を作る合同制作「マネジメント専門演習Ⅱ〈プロデュース〉」

〇 卒業制作の映画祭の企画検討と運営構築を進めつつ、インターンシップで実践経験を積む「マネジメント専門演習Ⅱ〈マネジメント〉」

〈プロデュース〉 4年次の卒業制作への準備として、演出、⾝体表現・俳優、撮影照明、録音、編集コースとの「合同制作」に参加して短編制作を⾏います。2週間の基礎準備を経て、合流後は制作部・美術部を担当、制作要員として各スタッフとよく連携して現場を⽀えます。


〈マネジメント〉 映画祭準備では、4年次に卒業制作として実施する映画祭「⽇本映画⼤学フェス」の上映企画の検討と運営構築を進めます。また、「合同制作」作品の宣伝物制作のために現場に参加します。このほかに、4週間のインターンシップで企業での実践経験を積みます。


4年次

自分たちで企画開発したドラマ作品の制作
卒業制作作品と企画上映作品による映画祭「日本映画大学フェス」の開催
「卒業制作〈マネジメント〉」

映画の制作と公開の工程全てを学んだ成果として、⾃分たちで企画開発したドラマを制作します。また、その作品を含めた卒業制作作品と企画上映作品による映画祭「⽇本映画⼤学フェス」を開催します。(卒業制作上映会公式HPはこちら


3年次後期はプロデュースとマネジメントの2つの班に分かれて授業を⾏います。

メッセージ

有吉 司

新しい可能性やビジネスモデルを一緒に考え創り出していきたい

有吉 司Ariyoshi Tsukasa教授

毎年世界でたくさんの映画が作られていますが、実際に見ることができる機会は限られています。配信を加えたマルチウインドー時代の映画ビジネスがこれからどんな未来を創り出すのか。映画は元々自由で多様な存在ですから可能性は大いに広がっていくと思います。映画の始まりである企画プロデュースから配給宣伝を経て公開へ至る映画というものの総体の流れ(ワークフロー)を学ぶコースとして可能性は大いにあると思います。

配給や宣伝の仕事は作品と観客を繋ぐ大切な役目を担っています。現代はそこにSNSや配信が加わることで、映画ビジネスは日々変化して将来の予測がつきにくくなっています。そういう時代だからこそ新しい可能性やビジネスモデルを一緒に考え創り出していきたい。共同製作や映画祭を通じて世界との繋がりも学びます。