編集コース

撮影された素材を新たに組み立てなおし、
より深いドラマの解釈を提示するための技術を学ぶ

映像をモンタージュ(編集)することによって新たな意味を生み出し、ドラマを語る方法を探究します。

編集コース

コース紹介

学びのポイント

POINT 1

撮影された映像素材を用いて編集を学びます。

POINT 2

機材の扱いと編集技術を学び、ノンリニア編集機や編集ソフト(After Effects、Photoshop)などを使って実践的な授業を行います。

POINT 3

映画のタイトルデザインや予告編制作など、さまざまな編集・編集関連技術を学びます。

学びの流れ

2年次前期

映画における編集の重要性を理解する「編集基礎演習」

編集の発生や成り立ちについて学び、道具や機材の取り扱い方などの基礎知識を修得します。実験的にモンタージュすることで映画における編集の重要性を認識します。また、撮影照明、録音コースと合同で短編作品を制作することで技術パートの連携を理解します。


2年次後期

高度な技術の修得を目指す「編集専門演習」

映像作成ソフトの使い方やスクリプトの書き方など、高度な技術課題について学びます。30分程度のドラマ素材を用いた編集の実践、短編映画の制作を通して、限られた素材の中から選び出す能力と構成力を高めます。


3年次前期

編集についての理解を深め、実践的なスキルを身につける「技術合同専門演習」

これまで修得してきた基礎知識を応用して、より実践的な機材の扱いと編集技術を修得します。撮影照明、録音コースと合同で短編作品を制作することで技術パートの連携を深めるとともに、プロの演出家とどう相対し作品と向き合うかを学びます。


3年次後期

15分の短編映画を作る「合同制作」

演出、身体表現・俳優、撮影照明、録音コースと合同で15分の短編映画制作を行います。多くのスタッフ、パートと協力して作品を作ることで、コミュニケーション能力と多角的視点を身につけます。予告編の制作などを通して、卒業制作に向けて編集の技術を高めます。


4年次

4年間の集大成「卒業制作」〈ドラマ〉

これまで修得したあらゆる知識と技術を総動員して、一般公開できるレベルの作品を制作します。出来上がった作品の上映まで自分たちの手で行うことで、映画をどのように観客に届けるのか、「見せる」ためのプロセスを体験的に理解し、映画の広がりについて学びます。(卒業制作上映会公式HPはこちら


メッセージ

大永昌弘

編集するという行為は映画が誕生する最初の目撃者になる

大永昌弘Ohnaga Masahiro准教授/編集

編集を「撮影されたショットとショットを繋ぎ合わせる作業」だと考えてはいませんか?
では何故「繋ぎ合わせなければならないのか?」答えは簡単で「完成品」を作る為です。
創作物すべてそうですがどういった意図あるいはコンセプトで作りどのような形でまとめ発表していくか?といった細かいプランニングが必要となります。編集は細かい手作業というイメージが強いですが、プランナーとしての差配も重要な役割の一つになります。
「映画はこうやれば大丈夫」がありません。ジャンルや形態など作品ごとに色々な特色を持っていますから編集者には映像知識全般と責任が求められます。何故なら編集するという行為は「映画が誕生する最初の目撃者」になるという事なのですから。