(2024年4月1日現在)
出版社に勤務中の1990年、『妹と油揚』で注目され、1991年『アジアンビート(日本編)アイ・ラブ・ニッポン』で長編監督デビュー。以後、『無敵のハンディキャップ』(1993)、『AIKI』(2002)、『暗いところで待ち合わせ』(2006)、『世界で一番美しい夜』(2008)、『デンデラ』(2011)、『魔王』(2014)を監督。最新作は『赤の女王 牛る馬猪ふ』(2014)。脚本・脚色を手掛けた作品は、『うなぎ』(1997)、『カンゾー先生』(1998)、『オーディション』(2000)など多数。『十三人の刺客』(2010)の脚本で第13回菊島隆三賞受賞、第21回、22回、34回日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞。劇作家、舞台演出家としても活躍中で近年では『陰獣 INTO THE DARKNESS』(2019)、『名探偵ドイル君 幽鬼屋敷の惨劇』(2019)、『少女仮面』(2020)の演出を手がけた。2017年4月、学長に就任。
学士(文学)
早稲田大学大学院文学研究科で映画学を専攻し修士課程修了。アジア映画関係の映画祭・上映会を通算約70件プロデュースした国際交流基金を経て、東京国際映画祭「アジアの未来」部門プログラミング・ディレクター。香港・釜山・ハワイなどの国際映画祭で審査員を歴任。専門はアジア映画史・日本ドキュメンタリー映画史・芸術行政。共著に「芸術経営学講座4: 映像篇」(東海大学出版会、1994)、「思想読本9: アジア映画」(作品社、2003)、「ドキュメンタリーの海へ─記録映画作家・土本典昭との対話」(現代書館、2008)、「アジア映画の森 新世紀の映画地図」(作品社、2012)、「アジア映画で<世界>を見る 越境する映画、グルーバルな文化」(作品社、2013)、「躍動する東南アジア映画~多文化・越境・連帯~ 」(論創社、2019)など。そのほか新聞・雑誌への寄稿多数。近年は映画プロデュースも手がけ『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』(2016)を製作。2017年4月、学部長就任。
修士(文学)
映画監督。福岡大学在学中に石井岳龍(聰亙)監督と出会い、助監督を務める。1980年『東京白菜関K者』でPFF入選。高橋伴明、大森一樹の助監督を経て、2000年『独立少年合唱団』で劇場映画デビューし、ベルリン映画祭新人監督賞ほか数多くの賞を受賞。2000 年『いつか読書する日』でモントリオール映画祭審査員特別賞。その他、主な作品に『饗宴~重松清・愛妻日記より』『その山を崩せ』(2006)、『のんちゃんのり弁』(2009)、『怪奇大作戦ミステリーファイル 地を這う女王』(NHK-BS、2013)。『友だちと歩こう』(2014)、『ドラマW この街の命に』(WOWOW、2016)2016年日本民間放送連盟賞最優秀受賞ほか。俳優としても活躍し、近年では『シン・ゴジラ』(2016)に海洋生物学者役で出演、またTVドラマ『北斗-ある殺人者の回心-』(2017)にもゲスト出演している。
脚本家。横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)6期演出ゼミを卒業後、フリーの製作部として映画、テレビドラマ、CF、PV、博覧会映像など様々なジャンルの作品に携わる。1990年ビデオ映画『DOORⅡ』(高橋伴明監督)でプロデューサーとなり、1992年東映Vシネマ『とられてたまるか!』シリーズで上田武郎の筆名で初めて脚本を担当する。以降、プロデューサーまたは脚本家として様々な作品に携わる。兼務した主な映画作品として『光の雨』『樹の海』『日輪の遺産』。プロデューサーとして『獅子王たちの夏』『お日柄もよくご愁傷さま』『ヴァイブレータ』など。映画脚本として『ツレがうつになりまして。』『東京難民』『グラスホッパー』『あなたへ』など。テレビドラマ脚本として『dele』『アバランチ』『ヒル』など。2017年には脚本を担当した『追憶』を小説として小学館から出版。『樹の海』で東京国際映画祭ある視点部門作品賞、『あなたへ』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。
1968年三重県生まれ。法政大学文学部卒業。1995年頃から、瀬々敬久監督とのコンビでシナリオを書き始める。主な脚本作品に『雷魚』(97)『HYSTERIC』(00)『MOON CHILD』(03)『遠くへ、もっと遠くへ』(22)など。近年は山戸結希監督とのコンビで『溺れるナイフ』(16)や、テレビ東京の連続ドラマ『生きるとか 死ぬとか 父親とか』(21)のシナリオを手掛けている。1998年に『百年の絶唱』を監督。以後は監督としても活動する。主な監督作品に『LEFT ALONE』(05)『ラザロ』(07)『彼女について知ることのすべて』(12)など。2011年から日本映画大学の一年生のクラス担任や実習の指導講師を務めてきた。
学士(文学)
早稲田大学大学院文学研究科芸術学(演劇)専攻博士課程単位取得退学。専門は映画理論・映像論。共著に、『世界映画大事典』(日本図書センター、2008)、岩本憲児編『占領下の日本映画』(森話社、2009)。論文に「非情な愛:アンドレ・バザンのカメラ・アイ論をめぐって」(『ECCE映像と批評2』、森話社、2010)、「アンドレ・バザンのリアリズム概念の多層性」(『アンドレ・バザン研究2』、アンドレ・バザン研究会、2018)など。
修士(文学)
批評家。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修了。2007年「宮澤賢治の暴力」で第39回新潮新人賞〈評論部門〉受賞。著書に『新世紀神曲』(新潮社、2013)、『神的批評』(新潮社、2010、第4回池田晶子記念「わたくし、つまりnobody 賞」受賞、第24回三島由紀夫賞候補)など。「新潮新人賞」と批評の新人賞「すばるクリティーク賞」選考委員。 『新潮』評論「小林秀雄」連載(2013~)。
修士(政策・メディア)
編集技師。横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)卒業後、フリーランスの編集助手を経て1995年に編集技師となる。主な編集作品に『新生トイレの花子さん』(堤幸彦監督・1998)、『ニンゲン合格』(黒沢清監督・1999)、『発狂する唇』(佐々木浩久監督・2000)、『自殺サークル』(園子温監督・2002)、『ドッペルゲンガー』(黒沢清監督、2003)、『MOON CHILD』(瀬々敬久監督・2003)、『ドラゴンヘッド』(飯田譲治監督・2003)、『LOFT』(黒沢清監督・2005)、『ケータイ刑事THE MOVIEバベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』(佐々木浩久監督・2006)、『きみの友だち』(廣木隆一監督・2008)、『うた魂♪』(田中誠監督・2008)、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(田中誠監督・2011)、『Another』(古澤健監督・2012)、『ミスミソウ』(内藤瑛亮監督・2018)など。
撮影技師。1963年、兵庫県生まれ。横浜放送映画専門学院卒業後、1985年にフリーの撮影助手となる。
1985年「火宅の人」より木村大作氏に師事。その後「華の乱」「あ・うん」「ゴジラvsビオランテ」「八月の狂詩曲」「まあだだよ」「八つ墓村」(東宝)などの作品に携わる。1998年東宝映画に入社「モスラシリーズ」や「平成ゴジラシリーズ」に参加。2003年に「ロボコン」でキャメラマンデビュー。2009年「ハゲタカ」より契約技師、その後フリーとなる。撮影担当作品「NANA2」「女の子ものがたり」「のぼうの城」で第36回日本アカデミー賞・優秀撮影賞(江原祥二キャメラマンと共同受賞)「マエストロ!」「脳内ポイズンベリー」「青空エール」「僕の妻と結婚して下さい」「猫は抱くもの」「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」「最高の人生のみつけ方」「名付けようのない踊り」「ハケンアニメ!」「シティハンター」(Netflix)「35年目のラブレター」(2025年公開予定)など。
映画監督。東宝株式会社入社後、出向先の東宝映画にて市川崑監督、犬童一心監督など数々の作品の助監督を務める。2011年『天国からのエール』で劇場映画監督デビュー。2017年には日・ラオス初の合作映画『ラオス 竜の奇跡』(2017)を発表。他監督作品にテレビドラマ『ここはグリーンウッド』(2008)がある。2009年文化庁新人監督育成プロジェクトVIPOに参加。第33回城戸賞では執筆した脚本『カメレオン☆アーミー』が最終選考に残る。川崎市麻生区と共催のこども映画教育も担当しており、市内の小・中学生にも指導している。
学士(文学)
映画監督。にっかつ芸術学院卒業後フリーの助監督を経て1989年『獣 けだもの』で監督デビュー。
『単純な話』(1992年)『ナオミ』(1993年)『タンデム』(1994年)『夢の後始末』(1997年)『迷い猫』(1998年)『今宵かぎりは…』(1999年)『青空』(2000年)など脚本家小林政広と組んだ一連の成人映画で異彩を放つ。1996年小林政広初監督作『CLOSING TIME』に協力プロデューサーとして参加。
その他監督作に『LUNATIC』(1996年)『アタシはジュース』(1996年)『ちゃんこ』(2005年)『愛妻日記』(2006年)『ジャイブ 海風に吹かれて』(2009年)『モーニングセット、牛乳、春』(2013年)『名前のない女たち うそつき女』(2018年)『短篇集さりゆくもの もっとも小さい光』(2021年)『さすらいのボンボンキャンディ』(2022年 企画・監督)などがある。
撮影監督。三船プロ・中村プロを経てフリーの撮影助手になる。主に林淳一郎氏に師事。平行してビデオのカメラマンとしてもCM・VP・プロモ・AVなど撮影。34 歳でメジャー劇映画デビュー。ダイビングインストラクターの経験から水面・水中撮影をコーディネートし撮影する。1996年『FOCUS』(井坂聡監督)で日本映画テレビ技術協会特別賞受賞。他、撮影作品に『デビルマン』(那須博之監督・2004)、『海猿』 『LIMIT OF LOVE 海猿』(水中撮影:羽住英一郎監督・2004/2005)、『あなたへ』(別班撮影: 降旗康男監督・2012)、『チャイコイ』(伊藤秀裕監督・2013)、『GoGoイケメン5』(福山桜子監督・2013)、『奴隷区 僕と23人の奴隷』(佐藤佐吉監督・2014)、『サイドライン』(福山桜子監督・2015)、『再会-禁じられた大人の恋』(成田裕介監督・2016)、『羊と鋼の森』(水中撮影:橋本光二郎監督・2018)、『ザ・ファブル』(水中撮影:江口カン監督・2019)、『ぐらんぶる』(水中撮影:英勉監督・2020)など。TVドラマではNHKプレミアムドラマ『PTAグランパ2!』(2018.4月放送)。
映画監督、プロデューサー。日本映画学校(現日本映画大学)卒業後、ドキュメンタリー映画『1000年の山古志』(橋本信一監督/2009年)に助監督として参加。以降、フリーの映像制作者として、多くの企業用PR映像を手がける。2012年、監督作ドキュメンタリー映画『ドコニモイケナイ』を発表。同作で2012年度日本映画監督協会新人賞を受賞。2014年、筑波大学創造的復興プロジェクトが製作する『いわきノート』に編集として参加。プロデュースを手がけた『桜の樹の下』(田中圭監督/2015年)が第71回毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞受賞、ドイツのニッポン・コネクション2016で観客賞と審査員特別賞を受賞。ほか監督作に『春を告げる町』(2020年)、『二十歳の息子』(2023年)。プロデューサー作に『帆花』(2022年)。
早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程満期退学。ボッフム大学、ベルリン自由大学留学。専門は現代哲学・現代思想・映画論。著書に「ビフォア・セオリー 現代思想の〈争点〉」(慶應義塾大学出版会、2006)。共訳書に、ベルンハルト・ヴァルデンフェルス著「フランスの現象学」(法政大学出版局、2009)。『カンゾー先生』(今村昌平監督、1998)ドイツ語指導監修。週刊「図書新聞」映画評(「現代思想で読む映画」)連載中。映画サイトCinemarcheでは、講義「映画と哲学」を連載している(https://cinemarche.net)。
修士(文学)
横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)卒業後、助監督として藤田敏八、相米慎二、中原俊、平山秀幸、滝田洋二郎、黒沢清監督らの劇場用映画を中心に、数々の作品に参加する。2004年『OLDK(オーエルディーケー)』にて長編映画作品を初監督。近作にNHK連続ドラマ『スリル!赤の章・黒の章』(2017)など。また映画評論集『石上三登志スクラップブック 日本映画ミステリ劇場』(2018・原書房刊)に企画・編集として携わっている。
立教大学大学院文学研究科博士前期課程修了、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。専攻は社会学。専門はネイションとエスニシティ、マイノリティ・マジョリティの関係やアイデンティティ、差別の問題など。主なフィールドは在日コリアンのことを中心に日本の多文化状況。韓国エンタメにも関心。著書に『チマチョゴリ制服の民族誌(エスノグラフィー)─その誕生と朝鮮学校の女性たち』(双風舎、2006)、『社会の芸術/芸術という社会』(共著、フィルムアート社、2016)、『ジェンダーとセクシュアリティで見る東アジア』(共著、勁草書房、2017)、『平成史【完全版】』(共著,河出書房新社,2019)、『韓国映画・ドラマ――わたしたちのおしゃべりの記録2014~2020』(共著、駒草出版、2021)などがある。
修士(比較文明学)
1983年札幌生まれ。東京工業大学社会理工学研究科価値システム専攻修了。博士(学術)。批評家。著書に『ゲームが教える世界の論点』 (集英社新書)、『新海誠論』『攻殻機動隊論』『シン・ゴジラ論』(作品社)、『シン・エヴァンゲリオン論』 (河出新書)、『娯楽としての炎上 ポストトゥルース時代のミステリ』(南雲堂)。編著に『地域アート 美学/制度/日本』(堀之内出版)、『3・11の未来 日本・SF・創造力』(作品社)、『東日本大震災後文学論』(南雲堂)、『震災文芸誌 ららほら』『ららほら2』(響文社)、『百田尚樹をぜんぶ読む 』(集英社新書)などがある。朝日新聞で「ネット方面見聞録」連載中。
博士(学術)
実践研究家。日本語学校、専門学校、私立大学で留学生教育に携わり、2015年より2年間、中国の重点大学の一つである華東師範大学に日本語専門家教員として招聘された。論文には、中国での教育実践をもとにした「中国の国立大学における日本語教育の現状と課題」(『未来を拓く教育実践研究』三恵社、2016)などがある。2020年には、「日本語通訳資格証書育成教材」(上海市人材育成プログラム、共著)が出版される予定。専門は、日本語教育と対話型学習理論。
学士(教育学)、修士(日本語学)
映画プロデューサー。原一男監督『ゆきゆきて、神軍』(1988)の助監督を経て、園子温らのインディーズ映画を数多くプロデュース。森達也監督『A』(1998)、『A2』(2000)で山形国際ドキュメンタリー映画祭特別賞・市民賞を受賞。プロデュース作品『LittleBird イラク戦火の家族たち』(2005)がロカルノ国際映画祭人権部門最優秀賞受賞。共同監督作品『311』(2011)、編集作品『遺言 原発さえなければ』(2013)が山形国際ドキュメンタリー映画祭で公式上映。近年のプロデュース作品に『イラク チグリスに浮かぶ平和』(2014)、『赤浜ロックンロール』(2015)、『A2 完全版』(2016)、『サマショール 遺言 第6章』(編集プロデューサー:2020)など。単著に「日本映画大学で実践しているドキュメンタリー映像制作の作法」(玄光社、2019)。
学士(文学)
早稲田大学大学院文学研究科教育学専攻博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。専門は国際理解教育・言語文化教育・身体論。学生時代にモンゴル国政府給費留学生としてモンゴル国立大学に留学。その後、早稲田大学非常勤講師、聖心女子大学非常勤講師、目白大学専任講師、広島修道大学講師等を経て現職。論文に「映画『かもめ食堂』を通した共生への問い ─異文化の"はざま"を産む身体─」(目白大学人文学研究:2015)、「演劇的技法を活用した“Climate Change Dialogue” の試み - 無力感と希望のはざまで」(研究成果報告書:2019-2021年度科学研究費助成事業(基盤研究(C) 19K02792)など。
博士(文学)
録音技師。日本映画学校(現日本映画大学)卒業後、フリー助手となる。記録映画などの録音・整音を多く務める。録音のみならず、デジタル及びポスプロ技術に精通し、ポストプロダクションワークフローの構築なども行う。主な担当作品に、『いのちの作法』(小池征人・2008)、『父をめぐる旅』(武重邦夫・近藤正典・2013)、『物置のピアノ』(似内千晶・2014)など。最新作『貌斬りKAOKIRI~戯曲スタニスラフスキー探偵団より』(細野辰興・2016)では録音・編集・カラコレを担当。最新作は『OKINAWA1965』(都鳥伸也監督・2018)、『私たちが生まれた島』(同・2020)の整音。
1930年、新潟県新潟市生まれ。日本を代表する映画評論家であり、世界中の知られざる優れた映画を発掘・紹介し、映画界全体の発展に寄与した。
また、映画を中心に演劇、文学、大衆文化、教育などの広い分野に及ぶ評論活動を半世紀以上続け、100冊を超える著書を発表。1956年に「日本の映画」でキネマ旬報賞を受賞。その後、芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章、韓国王冠文化勲章、フランス芸術文化勲章シュバリエ章受章、モンゴル国政府優秀文化人賞、毎日出版文化賞、国際交流基金賞、神奈川文化賞等多数受賞。2016年には、映像の高等教育機関が加盟する国際的な団体CLECT(シレクト)(世界映画学校連盟)の「ベスト・ティーチング・アワード」を受賞。2019年、文化功労者に選出。
日本映画学校学校長(1996年~2011年)、日本映画大学学長(2011年~2017年)。川崎・しんゆり芸術祭実行委員会実行委員長(2009年~2018年)。日本映画大学名誉学長、川崎・しんゆり芸術祭実行委員会名誉実行委員長、川崎市アートセンター映像事業企画選定委員会委員長、特定非営利活動法人KAWASAKIアーツ顧問(KAWASAKIしんゆり映画祭名誉会長)。2022年、没。
~佐藤忠男名誉学長の著書ベストセレクション~
「日本の映画」(三一新書/1956年)
「黒澤明の世界」(三一書房/1969年)
「小津安二郎の芸術」(朝日新聞社/1971年)
「大島渚の世界」(筑摩書房/1973年)
「長谷川伸論」(中央公論社/1975年)
「溝口健二の世界」(筑摩書房/1982年)
「キネマと砲声-日中映画前史」(リブロポート/1985年)
「アジア映画」(第三文明社/1993年)
「日本映画史」〈全4巻〉(岩波書店/1995年)
「世界映画史」〈上下巻〉(第三文明社/1995年)
「今村昌平の世界」(学陽書房/1997年)
(出版年代順)
脚本家、映画監督。季刊誌『映画芸術』編集・発行人。若松プロの助監督を経て、1977 年脚本家としてデビュー。キネマ旬報脚本賞を『Wの悲劇』(澤井信一郎監督・1984)、『リボルバー』(藤田敏八監督・1988)、『ヴァイブレータ』(廣木隆一監督・2003)、『大鹿村騒動記』(阪本順治監督・2011)、『共喰い』(青山真治監督・2013)で受賞。他、『赫い髪の女』(神代辰巳監督・1979)、『遠雷』(根岸吉太郎監督・1981)など多数の脚本を手がける。1997年『身も心も』、2015年『この国の空』では脚本・監督を務め、監督3作目の『火口のふたり』で第93回 2019年キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位を受賞した。続く4作目の監督作に『花腐し』(2023)。最近の脚本作品に『あちらにいる鬼』(廣木隆一監督・2022)、『天上の花』(片嶋一貴監督・2022)、『福田村事件』(森達也監督・2023)。
中国清華大学卒業後、中国電影家協会勤務を経て来日。早稲田大学大学院文学研究科で映画を専攻(文学修士)、一橋大学大学院社会学研究科で歴史/ 社会を専攻(社会学博士)。川喜多記念映画文化財団客員研究員、早稲田大学、慶応大学、東工大、法政大学、明治学院大学非常勤講師を務めるほか、一橋大学社会学研究科で特任講師、客員教授を歴任。専門は比較映画史、表象文化論。単著『戦時日中映画交渉史』(岩波書店、2010)は芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。共編著と共著に『戦時下の映画──日本・東アジア・ドイツ』(森話社、2019)、『日本映画の海外進出──文化戦略の歴史』(森話社、2015)、『ポスト満洲 映画論 日中映画往還』(人文書院、2010)、『男たちの絆、アジア映画 ホモソーシャルな欲望』(平凡社、2004)、『映画と「大東亜共栄圏」』(森話社、2004)、『映画と身体/性』(森話社、2006)、『女優 山口百恵』(ワイズ出版、2006)など。ほかに雑誌に寄稿する論考多数。
博士(社会学)
1956年大阪生まれ。
‘76年 東放学園在学中に美術監督鳥居塚誠一氏に師事。
主にテレビ時代劇の美術助手を務めていたころ『ええじゃないか』で今村昌平監督と出会い『楢山節考』で美術監督を命ぜられ、以降今村組全作品を担当。
その他代表作に『櫻の園』『居酒屋ゆうれい』『ゲゲゲの鬼太郎』『悼む人』をはじめ『トリック』シリーズ全作品など。近作に『おもいで写眞』(2021)。
第44回毎日映画コンクール美術賞、第13,21,22回日本アカデミー賞優秀美術賞、第43,48回日本映画技術賞(美術)など受賞。
1949年東京生まれ
1974年東宝株式会社に入社。東宝レコード(現東宝ミュージック)に出向する。
77年にプロデュースしたアルバム「日本の映画音楽 黛敏郎の世界」は、それまで日本の音楽界に存在しなかった作曲家に焦点を当てた映画音楽集成として注目と評価を集め、これ以降、林光、佐藤勝、伊福部昭など1 1人に及ぶヒットシリーズとなって映画音楽の地位向上に貢献した。
その後「影武者」「駅STATION」などの映画音楽の製作に携わる中で映画音楽プロデューサーとしての職域を確立し、80年代以降、日本における映画音楽プロデューサーの端緒として数多くの作品に携わる。音楽プロデュース作品は黒澤明、市川崑、大森一樹を始めとして30作品を超える。
アルバム制作には「影武者」「ゴジラ」など多数のサントラ盤があるが、代表作としては『伊福部昭映画音楽全集』『佐藤勝映画音楽全集』『武満徹全集』(全5巻の内 映画音楽2巻)等がある。
2014年、それまでの活動の業績を融合させたとも言える、日本初のシネマコンサート「ゴジラ」をオペラシティで公演、映画ファンと音楽ファンの喝采を浴びた。
伊福部昭を筆頭にアルバム制作を通して映画音楽の評価を高めた功績は大きい。
2007 ~ 2015年 東宝ミュージック代表取締役社長。
M.A(. 香港大学大学院比較文学科)。Ph.D.( モナシュ大学大学院比較文学&カルチュラル・スタディーズ専攻)。専門は言語教育と文学理論。共著に「Girl Reading Girl」(Routledge、2009)、「Boys Love in Japan」(Mississippi UP、2014)、「山田わか 生と愛の条件-ケアと暴力・産み育て・国家」(現代書館、2018)。翻訳書に映画化された「ミスター・ピップ」(白水社、2009)。HP
Ph.D Comparative Literature(豪州)
特撮監督・VFXスーパーバイザー。映画、コンサートを中心に美術、装飾、特殊効果マンとして活躍。1982年の映画『爆裂都市BURST CITY』で美術スタッフとして映画キャリアをスタート。「仮面ライダー」「スーパー戦隊シリーズ」といった特撮TV番組にも携わる。『シン・ゴジラ』(2016)では准監督・特技総括を担当。他に『パンク侍、斬られて候』(特撮監督・2018)、『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』(VFXスーパーバイザー・2020)など。NHK大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」(2019)ではVFXスーパーバイザーを務めた。近作に『シン・ウルトラマン』(准監督・2022)、『シン・仮面ライダー』(准監督・2023)、『仕掛人・藤枝梅安』・『仕掛人・藤枝梅安2』(VFXシニアスーパーバイザー・2023)、『リボルバー・リリー』(シニアVFXスーパーバイザー・2023)など。令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
東京外国語大学で中国/アジア現代史を学ぶ。1980 年カンボジア難民救援活動および日本国際ボランティアセンター(JVC)創設に参加。エチオピア、パレスチナ、タイ、イラク等紛争地での人道支援活動に従事。国連難民高等弁務官(UNHCR)ボート・ピープル難民キャンプ勤務。JVC 代表(1995-2006)。東京大学大学院「人間の安全保障」客員教授(2003-2013)、法務省難民審査参与員(2007-現在)、UNHCR駐日事務所アドバイザー(2007-2009)、朝日新聞紙面審議委員(2007-2009)、外務省「国際協力」審議委員(2007-2009)等を経て、現職。著書に『カンボジア最前線』(岩波新書、1993)『戦争の現場で考えた空爆、占領、難民』(彩流社、2014)。共書多数。
2004年01月: 衆議院イラク特措法特別委員会・参考人「イラク現地の声」
2007年05月: スタンフォード大学(ラリー・ダイアモンド教授 Prof. Larry Diamond)
“New Efforts to Promote Democracy”『民主主義推進の新たな努力』招聘パネリスト
2015年02月: NHK・BS3『ザ・プロファイラー 〜夢と野望の人生〜』 「ポル・ポト 姿なき独裁者」出演。 MC:岡田准一。出演:田原総一郎、谷川真理
2016年11月: NHK『総合“喪失”からの“再生”~カンボジア映像が切り拓く未来~』出演 MC:森田美由紀 出演:ソト・クオリカー監督
2018年02月: 参議院 国際経済・外交に関する調査会(第三回)参考人 「多国間協力枠組み(ASEANなど)の在り方」
2018年07月: 『カンボジア総選挙』直前記者会見 (日本外国特派員協会)
2019年03月: 「論座」米朝会議『北朝鮮支援の原点となったインドシナ3国での体験』
2019年12月: 「論座」『中村哲医師の死と人道支援NGOの活動環境の悪化』
2020年07月: (神奈川新聞) 川崎市へ新型コロナ医療防護服寄贈
ノンフィクション作家、小説家。上智大学外国語学部中退。日本近代文学への深い関心をもとに、ルポルタージュ、エッセイ、小説、マンガなどの領域を横断した文筆活動を展開。主な作品に、日韓の文化摩擦を描いた『海峡を越えたホームラン』(1988、講談社ノンフィクション賞)、戦後日本、映画を分析した『昭和が明るかった頃』(2001、講談社エッセイ賞)、日本近代を描く『二葉亭四迷の明治四十一年』(1996、司馬遼太郎賞)など。映画や鉄道などエッセイのテーマも多彩。マンガにも関心が高く、谷口ジローのマンガ『「坊っちゃん」の時代』の企画・脚本を担当、手塚治虫文化賞マンガ大賞を得た。2016年には『人間晩年図巻 1990-94年』『人間晩年図巻 1995-99年』(岩波書店)を続けて出版した。
国立・私立大学の教壇に立って30 年。専門は環境芸術思想。著書・共編著に「感覚のモダン」(せりか書房、2003)、「映画と写真は都市をどう描いたか」(ウエッジ選書、2007)、「ポスト3 ・11 変わる学問」(朝日新聞出版、2012)等。伝統芸能の達人たちと「日本再発見塾」呼びかけ人、中学校「国語」教科書監修編纂委員を務める。
修士(文学)
録音技師。法政大学映画研究会所属時に助監督を務め、映画づくりの現場に参加。卒業後、東京テレビセンター勤務を経て、フリーの録音技師として活躍。主な作品に『絵の中のぼくの村』(東陽一監督・1996)、『花子』(佐藤真監督・2001)、『ゲゲゲの鬼太郎』(本木克英監督・2007)、『西の魔女が死んだ』(長崎俊一監督・2008)、『奇跡』(是枝裕和監督・2011)、『エンディングノート』(砂田麻美監督・2011)、『海街diary』(是枝裕和監督・2015)、『コンプリシティ 優しい共犯』(近浦啓監督・2020)、『映画 太陽の子』(黒崎博監督・2021)など。『誰も知らない』(是枝裕和監督・2004)で毎日映画コンクール録音賞、2013 年『そして父になる』(是枝裕和監督)で日本アカデミー賞優秀録音賞を受賞。
学士(経済学)
映画監督。東京大学文学部宗教学科を卒業後、日活に入社。鈴木清順、大林宣彦、市川崑、根岸吉太郎等の助監督を務めた後、1982年監督デビュー。日活退社後、一般映画・テレビドラマ・オリジナルビデオへと活動の幅を広げる。1990 年『櫻の園』、1991年『12人の優しい日本人』が出世作となり、広く注目を集める。そのほか主な作品に『コキーユ~貝殻~』(1999)、『カラフル』(2000)、『コンセント』(2002)、『富江最終章 禁断の果実』(2002)、『落語娘』(2008)、『魔法遣いに大切なこと』(2008)など。『櫻の園(さくらのその)』(2008)、『団地妻・昼下がりの情事』(2010)をリメイク。
学士(文学)
映画監督。今村プロダクション映像企画、ディレクターズ・カンパニーで助監督時代を過ごし、今村昌平、長谷川和彦、相米慎二、根岸吉太郎に師事。1991年『激走トラッカー伝説』で本編デビュー。『シャブ極道』(1996)は問題作として物議を醸す一方、各種ベスト・テンを受賞。以降、『竜二 For ever』(2002)、『燃ゆるとき』(2006)、『私の叔父さん』(2012)など骨太な作品を連作。2010年から演劇『スタニスラフスキー探偵団』の作・演出を務めるなど創作活動の場を意欲的に広げている。最新作は『貌斬り KAOKIRI 〜戯曲 スタニスラフスキー探偵団より』(2017)。2020年現在、オムニバス映画『おっさんず・ぶるーす』内の短編『謎乃中年認定壱十箇条』を監督し、公開を控えている。映画サイトCinemarcheでは、小説「戯作評伝『スタニスラフスキー探偵団~日本侠客伝・外伝~』」を連載中。
学士(文学)
コース紹介
マネジメントコース