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映画監督

中野 量太

nakano ryota
机の上に置かれている脚本に
「何だ? このタイトルは」

さあ、キャスティング。勝負のつもりでお声がけしたのが宮沢りえさんです。主人公は、亡くなる前に家族のために命を燃やす人物。前年にお母さんを亡くされていた宮沢さんなら気に留めてくれるのではという想いもありました。
あとで聞いたところでは、「何だ?このタイトルは」と思って読んでくださったそうです。

──宮沢さんが決まったら、ほかの方は……。

そうなんです。杉咲花さんも決まって、そのあともうれし過ぎる俳優陣が次々と集まっていただけました。
振り返ると、卒業してから商業映画デビューまで16年。でもいろんなタイミングが合致するために、この歳月は必要だったなと感じます。

〝日本一会える監督〟と
呼ばれるほどに通いつめる

──映画監督の醍醐味とは?

楽しみに観に来てくださる方がいること、観て感動してくれる方がいることです。

──その姿はどうやって確認しているんですか?

たとえば『浅田家!』の場合はセカンドランで新宿武蔵野館に公開が移ってからはずっと通いました。〝日本一会える監督〟ってツイッターに上がっていたくらい(笑)。
映画を観に来てくれるお客さんの反応を直に確認して、自分のなかで消化して、初めて映画が完結する。そうしないと、次に進めないんです。

オススメ! この1本

映画の醍醐味がすべて詰まっている
『E.T.』

「これぞ映画」という作品は『E.T.』です。人生で何度も観ています。リアルタイムで観て「映画って本当におもしろいものだな」、映画を勉強している頃に観て「なんてよくできているんだろう」。自分が映画をつくり始めてから観ると、もう泣けて泣けて……。観終わったあとに「ああ、よかったな」とこみ上げる感覚、それこそ僕が映画に込めたいものなんです。『E.T.』を観ていない人は僕、信用しないことにしています、映画少年でもなんでもなかった自分が言うのもなんですが(笑)。

2021年3月に行ったインタビュー

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※当時と違い、現在の日本映画大学では、
 コース名称と内容が変わったり、
 開講されていないコースがあります。