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2022年3月22日

池田 直人

コントでさまざまな女性を演じるだけでなく、
メイク術や化粧品に関する動画配信を行い
人気を博しているレインボー・池田直人さん。
注目の若手芸人、そのルーツに触れてみた。

プロフィール

池田 直人

ikeda naoto(レインボー)

93年大阪府生まれ。日本映画大学2期2016年卒。東京NSC18期生。16年にジャンボたかおとレインボーを結成、21年、『千鳥のクセがスゴいネタ GP』(フジテレビ)のコントシリーズ「ひやまとみゆき」で注目を集める。23年、『THE CONTEへの道』(フジテレビ)優勝。令和5年度『 NHK 新人お笑い大賞 』本選出場。

【おもな作品】
レインボーコントチャンネル』(YouTube)
おはスタ』(テレビ東京・木曜日レギュラー)
劇場版 ほんとうにあった怖い話~事故物件芸人4~』(22)

近作情報

  • レインボー池田直人の美しちゃんねる

    YouTubeで19年に開設した動画配信。美容法を紹介するシリーズや、卓越したメイク術で男性芸人を美しい女性へと変貌させていくシリーズなどをアップ中。

    https://www.youtube.com/@ikenao0919

──芸人を目指すきっかけはなんですか?

小学校でお笑い部をつくってみんなを笑かせてたってところからスタートしていると思います。

──人気者だったんですね。

休み時間にクラスを回ってギャグを見せたり、落語を一本暗記して披露したり。応援団長をやったこともありました。
これは高校のときかな? みんな元素の周期表を覚えられへんから、僕が「♪水素、ヘリウム、リチウム、ベリリウム、ホウ素!」って歌をつくって踊ったんです。そしたらみんな、笑ってくれて、覚えて、テストでいい点数をとれた。先生からも感謝されました(笑)。そういう経験が出発点です。

──さぞかしモテたことでしょう。

いや~モテないですよ。女子的に〝彼氏がピエロ〟は嫌でしょ?
それに……中学校はふたつの小学校区が一緒になったんです。僕のいた東小学校のみんなは「コイツおもろいねん、みんな見てや」って言ってくれるけど、西小学校の出身者は「どこが?」。
西の子たちに「自分、授業中うるさいのわかってる?」とかって軽くシメられたこともあった。中1、中2は生き方、ムズかったです。

2022年3月22日

森 義仁

助監督として映画界に足を踏み入れたものの、
一転、映像ディレクターへ方向転換。
話題のCM、ミュージックビデオを
数多く手がけた後に、
ドラマ演出、そして映画監督への
道を切り拓いた森義仁さんの歩みを探る。

プロフィール

森 義仁

mori yoshihiro

82年三重県生まれ。日本映画学校15期2003年卒。映画の助監督として阪本順治、犬童一心、林海象らの作品などに参加。07年、サカナクション『三日月サンセット』でディレクターデビュー。フリーランスを経て、13年にAOI Pro.に入社。17年に退社し、CluB_A所属となる。

【おもな作品】
MV 欅坂46『避雷針』(17)
ドラマ『恋のツキ』(18)

近作情報

  • ボクたちはみんな大人になれなかった

    監督/森義仁  原作/燃え殻  脚本/高田亮  出演/森山未來 伊藤沙莉 東出昌大 SUMIRE 篠原篤 平岳大 片山萌美 高嶋政伸 ラサール石井 大島優子 / 萩原聖人 (21/日本/124min)
    志した小説家にはなれず、テレビ業界で働き続けてきた誠。46歳になり、二度と戻らない青春の日々を思い返す。その記憶は、原宿のカフェで会った文通相手のかおりまでさかのぼり、「君は大丈夫だよ。おもしろいもん」という言葉が甦る……。
    Netflixで配信中

    ©2021 C&Iエンタテインメント

    公式サイト
    https://www.bokutachiha.jp

──もともと映画好きだったんですか?

好きになったのは中学時代です。『スワロウテイル』が流行っていたりして、「映画を観ることがカッコいい」くらいのファッション的な感覚でした。
ただミニシアター系の映画って、三重県の津市だと観られない。シネコンもまだなかった。なのでレンタルビデオ屋で借りまくる、みたいなことをしていました。

──高校になって日本映画学校(現・日本映画大学)への進学を決めるわけですね。

そんなに勉強ができたわけでもなかったし、卒業したら地元で働くものだと思い込んでいたんですが、母が「あんた、1回東京に行きなさいよ」と。
母は東京モード学園の第一期生だったくらいに〝脱・田舎〟思考があった人で、いまとなってはありがたい言葉です(笑)。「たしかにこのまま地元にいるのもな……。じゃあ自分はなにが好きだったっけ?」と考えた結果、「映像に関わる仕事をしてみたい」。映画監督だとか具体的なイメージはなかったんですけどね。
検索してみたところ、出てきたのが日本映画学校と、あとひとつふたつくらいだったのかな。いまほど大学の映像学科はなかったです。

集中的に映画を浴びて
映画の観方の基礎が育まれた

──入学してみていかがでしたか。

映画通って感じの人が多かったし、どこかに闇を抱えているような人もけっこういた気がします。自分が思い描く〝一般的な大学生〟とは違う、いろんな人がいておもしろかったです。
「岩井俊二が好き」なんて言い出せない、「黒澤明が好き」だなんてむしろ恥ずかしい、という空気もありました。要はディープな人が多いから、〝ライト映画ファン〟と捉えられるんです。「好き」と言うなら、もう一言説明が必要、そういう感じでした(笑)。

──印象に残っている授業はありますか?

当時は今村昌平さんがご存命で、教壇に立たれたことがありました。
壇上から学生を叱咤したりして活力あふれる方なんですけど、見た目は弱々しい。講義を終えて、杖を片手に心もとない足取りで大教室を出ていくとき、僕の前で立ち止まっておっしゃったんです、「おまえ、死んだ魚の目をしてるぞ。大丈夫か」って。「いやいや、あなたに言われたくないよ」と返しました、心のなかで(笑)。

2022年3月22日

柳 圭介

2022年の冬休み映画で
ナンバーワンヒットとなった『劇場版 呪術廻戦 0』。
テレビシリーズに続き、今作の編集を手がけたのが柳圭介さんだ。
コミュニケーションから生まれる、その編集術とは。

プロフィール

柳 圭介

yanagi keisuke

81年神奈川県生まれ。日本映画学校15期映像編集コース2003年卒。08年、「柳編集室」を設立。

【おもな作品】
東京喰種 トーキョーグール』(14)
呪術廻戦』シリーズ(20〜)
キングダム』第5シリーズ(24)
らんま1/2』(24)
mono』(25)

近作情報

  • BULLET/BULLET

    原案・監督/朴性厚 原作/E&H production ギャガ シリーズ構成/金田一士 キャラクターデザイン・総作画監督/吉松孝博 声の出演/井上麻里奈 山路和弘 釘宮理恵 花澤香菜 関智一 折笠愛 瀬戸麻沙美 古川慎 茂木たかまさ 若井友希 ほか 製作/ギャガ アニメーション制作/E&H production (25/日本)
    文明が崩壊し、荒野となった近未来の世界。少年ギアはジャンク屋で働く裏で、4つの人格を持つロボットQu-0213、ギャンブル狂のシロクマとチームを組み、不当に奪われた品を取り返す”盗み屋”を営んでいた──。25年7/16〜ディズニープラス「スター」で配信開始

    ©E&H/GAGA

    公式サイト
    https://bullet-bullet.com/

──なぜ日本映画学校(現・日本映画大学)に入ろうと思ったのですか?

もともとは建築をやりたかったんですが、その分野の大学に行けなかったんです。改めて進路を考えたとき、映画業界を考えました。
というのも、僕の家では、テレビはダメだけど、映画は観てもいいという謎のルールがあって、よく観ていたんです。もちろん最初は映画が職業になるとは思えなかったのですが、雑誌で日本映画学校の存在を知ったんです。

──編集を目指そうと思ったきっかけは?

最初は監督志望でした。でも1年のとき、岡安先生の話を聞き編集も面白そうだなと思い編集コースを選びました。
もうひとつは、フリーの不安定な生活をしたくなかった。編集はスタジオに就職できて、固定給をもらえると聞いたことも大きかったです(笑)。

編集ばかりやっていても
編集はうまくならない

──授業には真面目に出ていたのですか?

僕らのときは、映画学校に行きながらバイトもどんどんしろと言われていました。授業中なのに岡安先生に車でバイトの面接に連れて行かれたこともありました(笑)。